安全な食べ物。
そう言うと私たちはとかく、
野菜を無農薬や有機のものに!
食品汚染の救世主は野菜!そう考えがちです。
肉を食べたら野菜をたくさん、あたかも毒消しであるかのように野菜に注目が集まるわけです。
でも、食卓の主役はあくまで主食。
日本人の主食といえばお米。
お米をきちんとしたものに変える。安全な食卓づくりを目指すならお米こそ真っ先に変えるべき。
お米が最重要で野菜は二の次、三の次。
このような順番になるはずです。
そしてお米を食べなくなっていることがガンやアレルギーなどの原因、そう指摘する声も少なくないのです。
主食のお米。昔よりも食べなくなってきているとはいえ、それでも野菜に比べて食べる量が断然違います。
まずは
お米を無農薬のものにすること。これが自然食の第一歩になるはずです。
この飽食の時代、私たちはどうしてお米を食べなければならないのでしょうか?パン食や麺食の問題点はどこにあるのでしょうか?
消化速度はココまで違う!
その理由は、お米のデンプンの性質
「難消化性」
にあるといわれます。
食べると消化までに時間がかかる、難消化性とはそのことを意味する言葉です。
これに対してパン食や麺食は消化が早く腹持ちが良くない。スグに消化されるのでお腹が空き、ついついおやつなどの間食に手が伸びてしまう・・・。
軽食のメカニズムです。
私たちの体は糖分をエネルギーにして日々の活動を行っています。それは
車とガソリン、燃料と飛行機、この関係と同じです。
どんなに優れた車でもガソリンがなければ動かない。これと同じように糖分がなければ人の活動は低下してしまう。
当然、
病気に対抗する免疫力も低下していくわけです。
特に脳のエネルギー源は糖。糖分が不足すると脳の働きは弱まっていきます。
お米や小麦などは炭水化物と言われますが、これは糖質を意味する言葉。消化とはこの糖を血中に放出し脳を始めとした各機関に届けるプロセスです。
パンや麺が"軽食"といわれる由縁は消化が早いから。あらかじめ粒上の小麦などを粉にしていることが理由です。
胃や腸などの消化器官からしてみれば粉状にされているので、いわば半分仕事を終えているようなもの。
素早くカンタン、朝めし前に処理できてしまうのです。
小麦などのデンプンを瞬く間に糖に変換して血中に送り込む。それにより脳や各種体の機関のエネルギー源とするわけです。
血糖値も緩やかに!
これとは別にお米のデンプンは「難分解性」、「難消化性」などといわれています。
難分解性の意味は
胃や腸にしてみれば強敵。全力で処理しないかぎり分解し切れない。表皮からゆっくりデンプンを糖に変えていくので粉よりも遥かに時間がかかる。
時間をかけて順次変換した糖分を血中に送り出すので小腹も空かない。こうした理由です。
米粒食がパンや麺に比べて腹持ちが良い理由はお米の難分解性にあるというわけです。
オーガニックのパン食・麺食であっても腹持ちが悪いのでおやつなどに思わず手が伸びる。色んなものを食べたくなるので経済効率も悪い。
付随して
添加物などによる病気のリスクも抱え込んでしまうのです。
また粉状の軽食ばかりを食べていると、消化器官の弱体化を招いてしまいます。
使わない脳は退化する。使わない筋肉は衰える。
これと同じ理由で、胃腸などの消化器官も弱体化が進んでしまうのです。
糖尿病とパン食・麺食
以前日本人には少なかった糖尿病やアレルギー、ガン、肥満症などの現代病の原因には粒食の減少も関係している。
そのように指摘する声もあるのです。
パンや麺ばかりを食べているとあっという間に消化され、血中に糖分が送り込まれる。そうなると
血糖値の急上昇を招きやすくなります。
さらに腹持ちが悪いので糖分のカタマリでもあるお菓子類に手が伸びると、同じメカニズムで
血糖値はまたもや急上昇していくわけです。
糖尿病の原因にパン食・麺食の回数が増えていることを指摘する声も少なくありません。
これに対して米食は難消化性のためゆっくりじっくり血中に糖分を送り込むので、
血糖値の上昇も緩やか。小腹も空きにくいので糖尿病になりにくい。
このようにいわれるのです。
食の安全を真剣に考えるなら、まずはしっかりしたお米をガッチリキープすること。もちろん
無農薬のお米であることは大前提です。
大地宅配をはじめ多くの自然食の宅配業者が無農薬のお米を販売しているので、まずはココをケチらずしっかりキープしたいものです。
次章はいよいよ最終章。お米のリスク、安全な食卓づくりのための品種特性についてに述べてみます。
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