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低農薬・減農薬の野菜は安全!?その素顔はこう!!について

 



無農薬野菜の割合。


ハッキリとした統計はないようですが、全体の野菜の量の0.19%程度といわれます。

実に僅かな量で1%にも満たない、それが無農薬野菜の現状です。

自分や家族の健康を考えてなるべく無農薬の野菜を選びたい。でもなかなか手に入りにくい!!

そうなると切り札になるのが減農薬・低農薬栽培の野菜。特別栽培などといわれています。

減農薬・低農薬なんていわれると、いかにも少ない農薬の量のように思えてしまう。無農薬は理想だけど低農薬でも仕方がない!

こうして多くの人が利用し、日々口にしているわけです。


でも、


果たしてそれは安全なのでしょうか?健康な食卓作りの一助になるのでしょうか?この章では低農薬・減農薬の野菜について考えてみます。


まさに五十歩百歩!?


低農薬・減農薬の野菜は何を根拠にそのように名乗っているのでしょうか?


それは農薬の使用回数です。


その地域で使われている量の農薬、その半分程度に抑えたら低農薬・減農薬と名乗っても良いことになっているのです。


「半分になるのだから良いのかも!?」


もしあなたがそう思われるならそれ以上申し上げることもありません。


でも、


「半分って何よ?低や減というのなら2,3回程度じゃないの?」


普通ならそう思うところでしょうが、そうではなくあくまで半分なのです。

私の住んでいる新潟県の場合、

お米の平均的農薬使用回数が19回。減農薬米なら9回以下。キャベツなら14回が普通の栽培の平均なので7回以下なら減農薬キャベツ。このような次第です。

農薬を1回だけ使ったものと9回使ったものとを見分ける術がない。表示の義務が一切ないことが理由です。買う側に判断をさせまい!としているこの表示のあり方には大きな疑問を覚えます。


毒性と回数のまやかしは!?



またもう1つの問題として、


農薬の使用回数だけではお米や野菜の安全性は計れない面もあるのです。


農薬の回数は少ないけど、強力!


このような農薬があるからです。


いわば殺虫・殺菌効果が高く、通常の農薬なら10回撒かなければならないところを1回で済む。そうした農薬、作物の細胞内部にまで浸透するタイプの農薬。細胞浸透系の農薬を使っているケースもあるからです。


1回で10回分なら結果は10回じゃないの?


そう思っても表示上は1回のみとなる。これでは安全かどうか判断に迷ってしまうわけです。

細胞に浸透するタイプの農薬の場合、表皮をどれだけ洗ってみても成分が落ちない。野菜やお米の内部に深く成分が染み入ってるので洗浄は無意味。

残留農薬を丸ごと体に入れてしまうことになってしまいます。洗浄を無意味にしてしまう農薬が出回っているのです。ネオニコチノイド系農薬と言われます。

問題は何の農薬をどのくらい使ったか?明らかにされていないことにあるのです。


「殺菌剤4回・殺虫剤5回」


このように表示して買う側に明らかにすることが販売業者に求められる姿勢です。


大地を守る会の大地宅配では使用された農薬がどんなもので何回使われたかをずっと細かく明示してきました。それにより買う買わないの判断を注文時にすることができていたのです。

翌週注文分の野菜に無農薬なら「無」、農薬を使っているなら「虫4菌5」といった形で情報の公開が徹底していたのですが、いまはそれも行われていません。

有機なら「有」、有機で無農薬なら「有・無」、減農薬なら「減」。このような表記しかされなくなっているので、買う側は曖昧な表示を元に高い野菜を買わなくてはならなくなっているのです。

なぜ大切な農薬表示を簡素化したのか?それは2017年のオイシックスとの業務統合が理由だと思われます。対等合併のように表面上は見せかけていますが、実際はオイシックスの吸収合併であろうと思います。

多くの安全野菜の宅配業者の表示は「農薬減」とかいう曖昧表示に終始している中で、こうした情報公開を徹底してきた大地宅配も今はこのようになっています。

農薬を使ったら使ったでしっかり明示する。そのような努力を怠らない業者を応援する。それも買う側の責任ではないかと感じます。


次章では、農薬の知られざるリスクを酸化との関係で簡単に解説します。

次へ:農薬は変化して姿を変える!?酸化と農薬の関係は!?

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